前編後編作って評価に困りますね…。冒頭から重苦しい雰囲気でそれが最後まで続く。脇役に至るまで豪華な布陣。特に主役を演じる佐藤浩市さんの魂の籠った熱演、永瀬正敏さんの憔悴から老け行く姿の演技は素晴らしい。
綾野剛さん、瑛太さんはいつも演技に癖がある感じで個人的には好きではないんですが、本作ではその癖が良い風に働き魅力あるキャラクターを作っています。贔屓目も入っていますが榮倉奈々さんは可憐でした。この人は制服が似合うなぁ。
ストーリーは後半への布石という事もあって本筋とはちょっと遠い話もあって64事件はどこ行った?というのは確かに感じる。それでも後半に向けた期待感が感じられて前編として良く出来た映画と思います。