このレビューはネタバレを含みます
”私は悪い人間ではないの、悪いことをしてしまっただけ”
このセリフ、『バベル』を思い出したな。
ヴィクトリアの軽率な行動が気に障るっていう低評価の意見が散見されるけど、寂しさってこれほどの行動を起こすのに十分すぎる理由だと思う。中盤の展開が急っていうのは認めるけど、リアリティーが崩れないぐらい演技すごくなかった?
序盤は、彼女と私たち観客の間の情報や焦燥感のギャップがすごく面白かった。異国の地でカタコトの英語しか話せないっていう設定の賜物だと思う。終盤はギャップがどんどん無くなっていって、彼女になりきってその世界に没入できたと思う。
本当に”体験”って感じだった。
地下のクラブのシーンは泣きそうになるぐらい美しかった