とてもいい映画だったと思い評価を
見てみると意外と評価がよくなくて驚いた。
ワンカットはもちろん衝撃だった。それに惹かれて観てみたいと思ったのは言わずもがなである。
恐らくこの映画を観た人のほとんどがキャッチコピーに惹かれて観たのではないだろうか。
しかし評価を見てみると『やはり編集はなくてはならない』や、間が、流れが、と悪く評価されているが、私はこの映画こそがリアルに最も近い映画であり、そこに本当の緊張感が漂っていると感じた。
生涯でピアノしか弾いてこなかった少女が夜の街で火遊びをする。そして1人の男に惹かれる。厳しい家系に生まれた人間がチンピラに憧れるというのは人間の心理としてはあり得る話であり、出会ったばかりのチンピラに恋をするという設定にも頷ける。
すべてが自然ですべてがアドリブであるかのような、彼女の本当の『ある一夜』を、ドキュメンタリーを目にしているかのようだった。
主役のライアコスタが弾いていたピアノが本当に彼女の手のものであるのならばもっと聴いてみたい。あんなにも感情のこもった攻撃的なピアノをワンカットの劇中に入れ込む勇気とチャレンジ精神に脱帽。
彼女の活躍を今後も期待したいが調べても詳細は不明。他作への出演はこれからあるのだろうか。