ハーバード大学教授のロバート・ラングドンは記憶喪失の状態でフィレンツェの病院で目覚める。入院中に突然命を狙われ、彼を助けた女医のシエナと共に逃亡する。自身の僅かな記憶と持ち物からの情報を頼りに調査を進めると、全人類を巻き込むウィルス兵器の存在を突き止めるミステリー映画。
トム・ハンクス演じるロバート・ラングドンが主人公のシリーズ3作目。今回は人類を半減させるほどの脅威を持つウィルス兵器を巡る陰謀に立ち向かう。コロナ禍を経た今だからこそ感じるものも色々とある内容。前作も面白かったので期待して鑑賞しました。
概ね期待通りの面白さ。スリルある展開に二転三転する登場人物の正体はシリーズ通じての共通項。ただ一部の人物の正体が読めやすかったり、強引さが目立って勢いゴリ押し的なところが多かったのは残念。
フィレンツェやヴェネツィアなど世界各国を股にかけたスケールも相変わらず壮大だし、クライマックスの攻防戦もなかなか。
今回はヒロインのフェリシティ・ジョーンズがかなりの存在感。前作でのヒロインがイマイチだった不満点が解消された形でしたね。他にもオマール・シーやベン・フォスターなどの豪華布陣。イルファーン・カーンも本作では粋な役どころ。数年前に逝去されたのが残念。ご冥福をお祈りします。
もちろん劇中で触れられる歴史上の出来事についてはあまりよく分かっていません。笑 でも何やかんやでシリーズ3作とも娯楽ミステリーとして楽しめたと思います。
