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インフェルノのminoriのレビュー・感想・評価

インフェルノ(2016年製作の映画)
3.5
前2作と比べると、謎解き要素よりも人間関係に重きを置いている作品。

あくまで私個人のことになってしまうが、ダンテの地獄篇についての知識が少ないので(冒頭の「ここを通るものは全てを捨てよ」みたいな文章ぐらいしか知らない。)、劇中に出てくる言葉が全体的に難しく感じられた。
※後で調べたら「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」でした。メモメモ

前2作はレオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイが物語のベースになっていたから、どっちかというと馴染みやすかった。
でも、ダンテって割りと専門的な勉強の場とかでないと触れないイメージなので、ある程度知識を入れてから観ないとキツいかも。
まあ、物語の本筋自体には殆ど関わってこないから知識が無くても大丈夫だとは思う。

謎解き自体は、アナグラムであったり言葉そのままの意味だったりで、さして難解な問題という訳ではないんだけど、使われている言葉(翻訳)が難しくて、字幕を読んだだけで理解するのはちょっとキツかった。

あと、ダン・ブラウンが描く女性像って大概が割りとキツい性格だよなぁ・・・と思ったり。

今まで宗教色が強かった分、今回はガラリと登場人物たちの性質やストーリーの印象が変わった気がする。

イタリアの風景は相変わらず美しかった。
フィレンツェ、ヴェニスの建造物や運河、聖堂などビジュアル的な面では今まで通り綺麗でした。

あと今回は多国籍感が満載だった。
登場人物もそうだし、出てくる言語が英語・イタリア語・フランス語・トルコ語・あとドイツ語っぽい言語?みたいなのが出てきてたから、字幕作るの大変だったろうなぁ。

衣装萌えが少なかったのが、ちょっと寂しかった。
前2作は修道士の服やカメルレンゴ、司教、ジェンダルメリア、カラビニエリ、スイス衛兵隊とかの制服萌えがあったけど、今回はカラビニエリのお姉さんの服しかなかったからなぁ。

メインの悪役ゾブリストを演じたベン・フォスターって、『X-MEN:ファイナルディシジョン』のエンジェルだったんだと知った時は、「あぁ、立派に成長なされて・・・」と無駄に感慨深くなりました。(笑)

あ、そういえばオマール・シーが出てるのを観て、着々と出世してるなぁと思ったり。
英語上手くなってた。(笑)

結論:『天使と悪魔』が好きです。(笑)
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