Maiko

怪物はささやくのMaikoのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.9
少年と怪物の不思議な交流。

パトリック・ネス著の小説を実写化したダークファンタジーです☆スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で9部門に輝きました!

病に侵されている母親と暮らす13歳の少年コナーは、毎晩悪夢にうなされていた。ある夜、彼の前に樹木の姿をした怪物が現れます。怪物はコナーに、これから3つの「真実を物語」を語り、4つ目の物語をコナー自身が語るように告げます。しかもその物語は、コナーが隠す「真実」でなければならないと言います。コナーは断りますが、それを境に夜な夜な怪物が現れて物語を語り始めます...

胸が締めつけられました...
ファンタジー要素はもちろんあったけれど、ただのファンタジーものではありませんでした。人間の善と悪、生と死、そして人生の真理が描かれていて、非常に深い映画でした。

ネタバレになってしまうので多く書けませんが...
今作に登場する怪物と3つの物語のオチには「なるほど!」となりました。と同時に、母と子の親子愛にジーンと来て涙が出そうになりました。現実を受け入れることは、時には辛いです。けれどそれを乗り越えて人は成長するのだと感じました。

コナーを演じたルイス・マクドゥーガルが繊細で素晴らしかったです!母親役のフェリシティ・ジョーンズの迫真の演技も印象的でした☆怪物を演じたリーアム・ニーソンの存在感も抜群でした!そして、映像美もお見事でした!特に、物語を語るシーンを水彩画アニメで演出したのが素敵でした☆

メッセージ性のある良い映画でした。
一見の価値あり!
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