パンケーキレンズ

シグナルのパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

シグナル(2014年製作の映画)
3.5
デヴィッド・リンチやキューブリックの再来か?とかなんとか言われてる、ウィリアム・ユーバンク監督のSFスリラー♪

ぶっちゃけ監督デビュー作の『地球、最後の男』では、あまりに観客を置き去りにしすぎたせいもあって、今回はもっと大衆的に受け入れられるものを監督自身も意識したみたいですよ(エライ!w)

で、撮影監督の経験もあるとあって、観客を惹きつける躍動的な映像がなかなか好き♪

言ってみれば『月に囚われた男』的な、小さなSFです

低予算でこんなSFが撮れるなら、この先、この人は、もしかしたら、もしかするかも!ドドーン!(は?w)

主役のブレントン・スウェイツ君がこれまた素敵なんですよ♪
そもそも、ユーバンク監督やから観たわけじゃなくて(いちいち言わんでいい)ユアン・マクレガーの映画で昔たまたま出会ったブレントン君が、今度はSFに出とるんか~い♪と思って、手に取った次第

コリン・ファレルとイーサン・ホークの面影を思わせる、キリっとした表情と、しかも、負の感情の麗しさが抜群で、虜になります
ほぼ半分が入院服ってのが、惜しいような惜しくないようなwww

ま、ストーリーには一切触れませんけど
小さな空間と、大きな空間を上手く組み合わせ
「何が一体どうなってるのか?」
という、主人公の気持ちに思いきっり乗っかれる
サスペンス性の強いSFでありながら
人間の精神力を主軸に描く終盤の展開に
力強いメッセージを感じたりもする

しかも、スロー映像がとにかく美しい♪

橋の猛ダッシュがたまらんな~~~(うっとり)

ローレンス・フィッシュバーンもキチンと不気味でw、サクッと楽しめながらも、しっかり歯ごたえのある、中身のギュッと詰まったSF♪