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スーパーフライのmasayaanのレビュー・感想・評価

スーパーフライ(1972年製作の映画)
4.0
タランティーノの『ジャッキー・ブラウン』があまりにも面白かったので、70年代のブラックスプロイテーション映画を見てみるプロジェクト、その2。

これは、カーティス・メイフィールドのサントラであまりにも、あまりにも有名な作品(パワフルな女性ヴォーカルで知られる日本のロック・プロジェクト、スーパーフライも当然ここから引用)。恥ずかしながら、初見であります。大学時代、これがDVD化されていたのか、されていなかったのかに関わらず、見ようと努力しなかったのは事実である。(サントラしか知らないと言えば、レゲエの『ハーダー・ゼイ・カム』なんかもあるな・・・。)

内容はもう、期待どおりというほかない。ドラッグ・ディールにハスリング。本当にもう、それだけ。薄汚れた、小便臭い、掃きだめのようなハーレムの街並み。いかにも怪しい高級車。様式どおりでもぜんぜんOK。コカイン、コカイン、またコカイン。吸って、飛んで、また吸って。ここでもまた、哀れな男たちは失敗し、そのちっぽけな夢は虚しく散ってゆくほかないだろう。これで最後って言ったのに・・・分かっちゃいるけどやめられねえ。

ファンクという音楽が、ゲットーのロックンロールであり、ブルースでもあることがよく分かる映画だ。痺れました。ファンクの名盤を5枚も10枚も聴くより、この映画を1本見た方がそれがよく分かる(と、大学時代の自分に言ってやりたい)。ポップ・カルチャー・サイト『COMPLEX』が選ぶ、「史上最も素晴らしいブラックスプロイテーション映画ベスト50」、第4位の作品。名作!!

http://www.complex.com/pop-culture/2013/07/best-blaxploitation-movies/super-fly
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