ゆえん

靴職人と魔法のミシンのゆえんのレビュー・感想・評価

靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)
2.5
他人に成り替わることは、それなりの度胸と柔軟さと頭の回転が必要だよな、と思いました。

結果上手く?収まった事件たちなのかもしれないけれど、母のためとはいえお金を手に入れようと無責任に他人のふりをしてややこしいこと起こしちゃダメでしょう
逆の立場ならぞっとしますよね。
自分の知らない間に"自分と同じ見た目の他人"がしたことの責任を自分が取らなきゃならないだなんて理不尽だと思ってしまいました。

曲がりなりにもお客様からお預かりしてる商品を勝手に持ち出して歩き回って、なんなら汚れたり壊れたりするリスクだってあるのに、ほんとに靴職人なの?ってぐらい靴への愛情を感じなかったし職人としての責任感が全く見受けられなかったです。
期限とか無いの?お客様が受け取りに来なければそれはお店のものなの?とか余計なことばっかり気になっちゃいました。

ついでに、いなくなった人がまるで帰って来たかのように振舞ってその場だけのぬか喜びをさせるのは残酷だと思いました。
主人公の軽薄さがよく分かる描写のひとつでしょう。
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