抹茶マラカス

エンドローラーズの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

エンドローラーズ(2014年製作の映画)
4.2
「ハケンアニメ!」「水曜日が消えた」の吉野監督の短編。ネトフリにあるNDJC若手映画作家育成プロジェクトのうちの一本として鑑賞できます。
葬式。それは故人を偲ぶ機会であり、思い出を整理する時間。そう思っていたら、喪主のでんでんはもう7回目の葬式で、慣れれば慣れるほどそいつのことを忘れていく、と金言を残す。システマティックで無駄を排除した普通の葬式は喪主も会社も痛みを感じないようにしているのかもしれない。
真っ当に自分の仕事に自信を持てなかった主人公は彼の願いを叶えるため、普通ではない葬式を実現させる。シンプルに葬式としての意外性、故人に対する敬意、そして映画的な面白さを担保した見事な構成でした。たしかにこれを見たらハケンアニメの話はいくよね