抹茶マラカス

美の祭典の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

美の祭典(1938年製作の映画)
4.0
リーフェンシュタールによるベルリンオリンピックの記録映画第2部はより人間にフォーカスしたように思える。選手村でのサウナの裸体に始まり、陸上十種競技という高度に専門化が進む現代では厳しそうでしかないスポーツや、ホッケーやサッカーといった道具を用いる競技で身体の拡張を示し、オリンピックに参加できるヒト以外の唯一の動物である馬を用いる馬術やポロ(ポロの映像初めて見たかも)といった映像でスポーツの概念をどんどん拡大し人間の美しさに迫る。ヨット競技の時は戦争映画のような緊迫感だったし。
1部目である民族の祭典に踊らずアガる音響、演出は継続している。
DVDについてた淀川先生の前説が同時期公開の「駅馬車」の担当だったのにみんなこっち見てて辛かったと作品のことを全く解説してなくて笑ってしまった