ダミアン

セルのダミアンのレビュー・感想・評価

セル(2015年製作の映画)
2.7
序盤の展開、パニック描写はなかなか良かったんじゃないかな。
携帯のパルスで狂暴化、暴徒化するのは『キングスマン』やし、雰囲気はジョージ・A・ロメロの『ザ・クレイジーズ』っぽかった。
クレイジーズみたいに、普通の人間かと思ったらキ○チガイだったって方が不気味だと思うけども。
こっちのはまるで亜ゾンビやね。

中盤のロードムービーは展開やテンポこそ退屈なんやけど、アメリカ中西部の寂れた田舎町の雰囲気とか、終末感溢れる退廃的な映像のおかげで個人的には結構好きやったり。

でも終盤の投げやりな感じは笑ったわ。
スティーブン・キング原作やし仕方ないけどね。
この終盤は減点ポイントなんやけど嫌いじゃないです。

電波塔に集まる"携帯人"の群れは、何だか伊藤淳二の漫画『サイレンの村』を思い出したわ。
あと意識集合体とか"携帯人"は別の世界が見えてる感じは、PS2のゲーム『サイレン』を連想させる感じでしたね。

て事で、この映画はアメリカ版サイレンって事にします。

それとエンドロール後の毒電波、マジで死ね。
ダミアン

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