ReiKitayama

ワンダーウーマンのReiKitayamaのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.7
"好きな事"と"やりたい事"は行動に直結しない。

女性映画監督のパディ・ジェンキンス監督。本作は女性解放をテーマにした作品でもある。『ワンダー・ウーマン』の原作者ウィリアム・モールトン・マーストンは当時の女性禁制だったハーバード大学が学外ホールで行われた講演に参加し『ワンダー・ウーマン』の生みの親となった。本作の舞台は第一次世界大戦禍であって、政治家と軍人の会議でに主人公の女性が居合わせただけで怒鳴られ追い出されたことから、当時の英米に女性の参政権がない事を意味している。それにアマゾネスの人達が身につけている腕輪は奴隷だった忘れない戒めでもある。この映画を観て思うのは、自分が何者かなんて普遍的な存在じゃないわけだから現在地は知れても、一生理解なんかできない。だったら人間という生物を理解した方が早いし、人間って好きとかやりたい事が行動に直結しない。習慣とか蓄積されてるパターン、前提が行動を起こしていると思う。好きな事、やりたい事を見つける以前に人生のパターンや選択肢を増やした方がいい。
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