勝沼悠

ワンダーウーマンの勝沼悠のネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 世界から隔離されたアマゾネスの島で王女として育ったダイアナ。アメリカ人スパイとの出会いから彼女は第一次世界大戦の真っ只中に飛び込んでいく。
 
 前評判どおり、いや、それを上回るデキ。
 前半のダイアナが世界を守る戦士として自分の道を歩いてく様はフェミニズム的な視点での女性の自立を思わせる。アナ雪のエルザと同じく自分の持つ力に目覚めコントロールを身に着けていく様は、女性は元々力を持っているというメッセージにも見える。
  ガル・ガドットが美し過ぎてフェミ的視点としてはいかがなものかと見る前は思ってたが、アクションやスペクタクルなど映像の全てが圧倒的に美しいので、女性が美しいだけの映画ではない。
 ワンダーウーマンをキャプテン・アメリカのような理想主義者として描くことで作品がとても深くなっている。恋人スティーブの存在によって、理想主義者と現実主義者が共に理解を深め変わっていく話になっていく。
 美人でロマンスがあってだと何か違うのではと思ったが、悲恋を乗り越えてもっと大きな愛や正義へと目覚めていくのはまさに女性のスーパーヒーロー誕生という感動があった。
 難をいえばややヴィランの魅力が弱いか。ただアレスはいなかったかもしれないというところがミソだったこともあるので仕方ないか。

 DC映画についに代表作が! 
勝沼悠

勝沼悠