このレビューはネタバレを含みます
フェミ映画を期待してがっかりした感じ。確かに、美しくて優しくて強くて頭の良い女性だが、頭が良いのは「多言語を解する」という説明にとどまっているように見える。彼女の行動原理は、思い込み・感情・戦略なき行き当たりばったりで、全く共感できない。人殺しを否定しながら、自分はアレスを殺したいというダブルスタンダードには失笑。こんなのが女性のアイコンであってたまるか。
敵も魅力に欠ける。アレスとの闘いは、平和だの愛だの人間は救う価値があるだのないだの大仰でうるさく、寒いことこの上ない。映画なんだから、画で語ってくれ。
もっと、戦場の女兵士や、従軍看護婦や、銃後の女性たちにスポットを当てて、彼女たちがワンダーウーマンに奮い起つようなストーリーが見たかった。