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火祭りのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

火祭り(2006年製作の映画)
3.5
イランのアスガル・ファルハディ監督が2006年に発表した長編映画第3作。
結婚間近の若い家政婦の目を通して、1組の夫婦の波乱の一日を描く。
原題:Chaharshanbe-soori 、(英)Fireworks Wednesday (2006)

イスラム歴の大晦日=火祭り(花火や爆竹を鳴らしたり焚き火で遊ぶ)の日。
結婚を間近に控えたルーヒ(タラネ・アリドゥスティ)はテヘラン中心部の高層アパートで家政婦のアルバイトをすることに。
到着してみると部屋は荒れ放題。夫婦は大ゲンカの真っ最中で、離婚の危機にあった。
妻モジュデ(ヘディエ・テヘラーニ)は子ども(小学生1年の息子)を連れて出ていくと言い出し、夫モルテザ(ハミド・ファロクネザド)はやっと明日のドバイ旅行を取ったのにと急変した妻の態度にいら立つ。
実は、ケンカの原因は夫の不倫疑惑。
精神の張り詰めた妻は、ルーヒを使い隣人で美容室を営むシミン(パンテア・バーラム)に探りを入れさせ、更にはルーヒのチャドルを纏い変装して夫の勤務先にまで監視に出かける…。

~その他の登場人物~
・妻の妹(レイラ・ハタミ)夫婦
・疑われる女シミンの元夫と小さな娘
・管理人夫婦

結婚間近で将来の幸せに胸を膨らませる若い娘に、アルバイト先の妻、不倫を疑われた女性、この二人の結婚後の厳しい現実を見せます。
ラスト…果たして、喜びで一杯な若い娘の結婚生活は円満に行くか。それはアッラーの御心次第です。
タラネ・アリドゥスティが夫婦や隣の女性との間で板挟みになる女性をうまく演じている。
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