すあまさえ

リリーのすべてのすあまさえのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.3

リリーのすべて、ね。
名作だった。名作でした。

2人は本当に愛しあっていたんだと思う。

ゲルダがリリーの絵で成功しはじめて、パーティーに1人で参加するシーン。

パーティーにはあなたも来るべきだったわ。私たち夫婦なんですもの。何でも一緒に、、

守ってほしい。一緒に喜んでほしい。あなたに、喜んでもらいたいの。

アイナーに会いたいゲルダ。夫が必要なの。抱きしめ合いたい。
戻れなくても、せめて努力をして。

リリーも苦しみながら姿はアイナーに戻る。
お互いを大切にしたいと思ってるからだよね。それがちゃんとお互いに伝わってもいる。2人はちゃんと向き合おうとしてる。


最後のベットのシーン。

リリーが言う。
私はあなたの愛に値するべき人間じゃない。

ゲルダは強いね。リリーは幸せだった。
女性になったら、男性と付き合う権利もあるし、女性として生きる権利がある。
けど、今まで愛してた夫が急にそうなること。今よりも何十年も前に。それを受け入れられないのが普通だよね。
ゲルダと結婚していてよかったね。

ゲルダは生涯リリーの絵を描いた。
リリーの夢を、絵の中で叶えてあげたんじゃないかな。なんとなく。

ゲルダに絵があってよかった。
想いをぶつけられる場所があってよかった。
夢をみられる場所があってよかった。
すあまさえ

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