kyoko

リリーのすべてのkyokoのネタバレレビュー・内容・結末

リリーのすべて(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

デンマークの景色が綺麗で一気に引き込まれた。

内面として、男性か女性か、その2択では無いと感じた。
ゲルダが持っている、頼りがいのようなものにアイナーは惹かれたのだろうし、内気で繊細なアイナーをデルタは可愛いと思ったのかもしれない。
リリーが、あえて自由に振る舞うことでゲルダを自分から解放してあげたいと願っているのは、男性的な優しさだと感じた。

よく言われる女性らしさや男性らしさが、アイナーとゲルダ、リリーとゲルダの両方に交錯して存在しているように思った。
ふたりの関係性が変わったあとも変わらずに2人が愛し合っていて、切なさと一緒に、強さというか普遍的なものを感じた。

いまでこそトランスジェンダーという言葉は皆が知っているけど、この時代に生きて、手術を受ける決断をするのは、自分が自分であることがどんなに人にとって大切かを教えてもらった。
kyoko

kyoko