リリーのすべての幸せの太郎のネタバレレビュー・内容・結末

この作品からは、成りたい自分と現実の自分とのギャップに悩む辛さが滲み出ていて、こちらまで苦しくなった。第二の手術を受けた後のリリーの、「本当の自分になれた」という言葉とその幸せそうな笑顔が何よりもグッときた。ゲルダが最後に、飛んでいくスカーフを見て「飛ばせてあげて」と言った時に、ゲルダのリリーに対する深い愛情が垣間見えた気がする。衝突もあったけど、最後には夫婦という枠を超えたお互いを愛する関係になれた２人がとても羨ましい。