そーほー

リリーのすべてのそーほーのネタバレレビュー・内容・結末

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

内なる女性に気づくのはあまりに突拍子もなく、まさにいうなれば運命みたいな。
もしモデルを務めるはずの友人がキャンセルしていなかったらあんな高揚感覚えることもなかったかもしれないんだから。
ただ時代はそれを許容も受容もしてくれない、とにかく病気だと言われ、挙句よくわからない手術をしようと言われたり自分を女性だと思うことそれすなわち悪でしかないような。いつしか内なる女性でしかなくて、もうひとつの人格でしかないと思ってたものが
自分そのものであることに気づいた。
自分を女性だと認識していた。
世界で初めてでも構わないから
どんな危険も承知で女性になりたいと願ったリリー、自分の望む姿でさぞ幸せなラストシーンだったと思います。そんなリリーが様々な屈辱や困惑を乗り越えて性転換手術を受けようとなったのは紛れもなくゲルダのおかげでした。愛した夫はいなくなり、そこに居たはずの夫はリリーという女性になった。
最初こそ悲痛でしかたがなかったゲルダは
徐々にリリーへの理解を示し
最終的にはリリーとゲルダお互いが歩み寄るシーンは素敵でした。性別という枠組みを超えてリリーのすべて、本質を愛したゲルダ
いい物語でした
リリーなりの葛藤ももちろんですが
ゲルダの人としての強さあってこそ
リリーになれたんだと思います
そーほー

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