リリーのすべてのあさぎのネタバレレビュー・内容・結末

エディレッドメインの繊細かつ大胆な演技に引き込まれた。

アイナーがリリーに気づき、その存在が大きくなるにつれてアイナーが消えていく様は、序盤アイナーとゲルダが仲睦まじい夫婦だっただけにつらい。しかし、女性に憧れ、洋服や化粧品に心をときめかせるリリーをみていると、彼女を応援したくなる。そして夫婦を解消することになっても、最後までリリーを支えるゲルダの深い愛には心を打たれた。アイナーとリリーも、確かにゲルダを愛していたのだと思う。

俳優陣の演技だけでなく、衣装や美術も美しい。性の問題を扱っているが、全体としてとても上品で美しい映画だった。