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リリーのすべてのるのネタバレレビュー・内容・結末

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まだ性同一性障害のことが知られていない1920年代。
自分自身が何なのか分からず、葛藤、迷い、不安、苦悩の日々。
そして、世界初の性別適合手術。
命をかけて、やっと、やっと本当の自分を生きられたリリー。
最期、リリーの顔が微笑んでいて…良かった。

仕草や表情がどんどん女性らしく美しくなっていくエディ・レッドメインが印象的。

それと、妻ゲルダの人としての強さが素晴らしい。
愛するアイナーに会いたい、でも彼はもういない。
そこにあるのは肉体だけで、心はもうリリーという女性。
それでも、献身的に支える姿は健気で痛々しくて…。
彼だから…彼女だから…ということではなく、人として愛し支え続けたんだな〜。

性同一性障害が認識されていない時代、周りからは気がおかしくなったと言われるのに、ゲルダはアイナーの「リリーという女性として生きる」という思いに寄り添えて、本当にすごい!
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