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ある天文学者の恋文のyukinchiのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
4.3
大好きです。
切なくて仕方ないのに、ため息が出るほど美しい作品。

ジェレミー・アイアンズに魂持ってかれそうになりますね。
若かりし頃より断然セクシーだと感じるのは、自分も年老いたせいかしら。

宝石のような言葉の数々…。心の底からの本音だと伝わるところが、余計に哀しい。
あんな風に愛されたら、本来はその他の愛なんて必要ないのかもしれません。
きっと生涯を通じて、特別に違いないのだから。



教授みたいな男性はそうそういないと思いますが、ひと昔前までは、日本にもあんな女性が結構いたんじゃないかと。
胸の内に真実が一つあれば、寂しくはないんですよね。

現実逃避とか、後ろ向きとは、似て非なるものであり。
そういったスタイルが特異とみなされてしまう現代は、情緒乏しく感じます。


オルガ・キュリレンコは、大学院生の設定かな。当時すでに30代後半ですが、女優然としてない美人さんで、雰囲気ありましたね。


生き物や自然に意味を見出だしてしまうのは、孤独であり、恋愛の豊かさを知っているから。

そういう愛に出逢えるだけで、何物にも代え難い人生が得られるのでは、なんて、思ってしまふのです。
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