彦次郎

プレデター2の彦次郎のレビュー・感想・評価

プレデター2(1990年製作の映画)
3.6
今度はコンクリートジャングルが舞台だ!
1997年(公開時は1991年)のロサンゼルスでステルス仕様で相手を襲い人骨髑髏をコレクションするプレデターとロス警察の刑事が壮絶な戦いを繰り広げるシリーズ2作目。残念ながらシュワルツェネッガー不在ですが『リーサルウェポン』のマータフ役のダニー・グローヴァーがハリガン警部補としてタフガイぶりを発揮しています。
前作での凄絶な死闘はキチンと政府も知っており本作ではプレデター捕獲チームも登場。ステルスさせない作戦敢行するといった前作とは違い準備万端での戦いもみられます。それを上回るプレデターの強さ(紫外線仕様になったり、新型ブーメランあり)は言うに及ばずですが、それでもシリーズのキモである異星人と漢のタイマンバトルという要素はキッチリと描かれており食肉工場からの文字通りの死闘は見ごたえがありました。
プレデターも悪党というよりも女子供は見逃す「戦士」としての一面が強化されていました。特に終盤はプレデターの種族としての性質が深堀されておりその点については前作を超えていたように思えます。
ジャングルでなく近未来(ほとんど公開年と変わらない情勢)の都会が舞台というのは続編として諒とすべきでしょうが、地下鉄の場面が演出とはいえ見えにくかったり、捕獲チームとの戦闘もごちゃついていてその点が残念でした。

余談。
プレデターの宇宙船にある人骨コレクションになんとエイリアンの骨が!
これが次作の伏線になろうとは初見時には思いもしませんでした。
彦次郎

彦次郎