B姐さん

軽蔑のB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

軽蔑(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「軽蔑するわ。あなたに触られると寒気がするのよ」
アンナ・カリーナに色んなことを言われちゃったんだろーな、と邪推してしまう台詞のオンパレード。金髪のBBに、どこかで見たような「黒髪ショートカット」のカツラをさせたり、仕草を真似させたり、チネチッタ撮影所の壁に自身の映画、『女と男がいる舗道』のポスターを貼ったりと、ゴダールの未練タラタラぶりがすごい。

「本作の製作者たちはゴダールの最初に仕上げた映画の出来が気に入らず、もっとバルドーの裸を撮るように要求。そこで冒頭の裸で横たわるバルドーなどが、後から追加撮影された」
といった映画の裏話を聞くと、いろんなものがごちゃ混ぜになった、冗談のようなメタ・フィクションに見えてくる。そしてゴダールは映画内でキッチリ「製作者」も「恋人」も殺してしまうわけで、色んな意味ですごい。
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