ジョン

軽蔑のジョンのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
4.0
まさに軽蔑。妻が夫に対してずっと軽蔑する映画。

観ながらずっと胸がザワザワしてた。こんな経験、男子諸君にはあるんじゃないかな。自分も昔、仲の良い女子が一時期急に態度を変えて焦った時があった。こちらには全く自覚がなくて、あれかな、これかな?と一生懸命考えて媚びて、でも分からない、みたいな。母が父にそんな態度を見せてたこともあった気がする。とにかく、普遍的なテーマなのだ。

2人が布(バスタオル?)を纏って会話するシーンが印象的。そして音楽が印象的。ゴダールが当時のアンナ・カリーナとの関係を投影した、とのことやけど、とにかく音楽が息を詰まらせる。苦しい。いっそのこと殺してくれ!というあの感じ。

夫側の行動見てると「引くわ〜」と思うけど、そうは言いつつも自分も女性に対して無自覚的に「引くわ〜」ってことしてるのかなあと思ったし、そういう意味では本作は永遠に記憶に焼き付けざるを得ない一本。
ジョン

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