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軽蔑のtsnのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
4.0
フランス映画特有の詩的さを持ち合わせながらドラマティックかつ重厚感のある作品
(深刻なシーンで決まって流れる同じ音楽のせいもあるかも)

ポールとカミーユはお互いの確信には触れず、ずっとかゆいところの周りを掻いて誤魔化そうとしてる
あなた次第という言葉が多用されていて、それはないわ〜と思ってたら終盤でカミーユがまさにずるいって言ってた
あとやっぱり最初の車のシーンずっと引っかかってたのがラストの答え合わせでピタッとハマって気持ちよかった
愛し合い続けるには相手がどんなふうに愛されたいのかを知ることがとても大切だとわかる映画だった
自分はおおらかなつもりでも、それは単なるエゴで相手を突き放すことになるかもしれないという教訓

フランス映画ってわかりそうで真髄はわからない、わかろうとすることで自分自身の考えと対峙する時間になるところが好きだなぁと思う
完全にわからないことがむしろ面白い
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