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ストックホルム・ペンシルベニアのsmrのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4歳の時誘拐された娘が17年後に帰ってくるストーリー。
誘拐ものはよくあるけど、その後がメインの映画は珍しい

初対面の段階からレイアはと両親は距離があって、お互い気まずそうで特にレイアは嫌々そこにいるというのがわかる。
もちろん4歳の時に誘拐されているから昔の記憶は覚えてないだろうからほぼ初対面みたいな感じだよね。
そこに追い打ちをかけるかのように母親の昔のリアンの話。
レイアは4歳のリアンではないし、”そこ”にいるのはレイアなのにね。
その温度差でなんだか苦しくなってきた

母親もそうだけど父親も終わっている。
自分の娘が無事に帰ってきたというのにレイアの事はすべてまかせっきりで厄介に思っているのが丸見え。
レイアの事で喧嘩する両親を見てレイアは果たして見つからないほうが幸せだったのかなと思ってしまった。
不幸中の幸い、暴力を振るわれたりした訳ではなく一応愛情?を持って育てられていたからね。

ベンの指示を聞いたり、ベンについて聞かれた時彼の事を否定しなかったところを見ると心を許していたんだろうけどストックホルム症候群だよね。
母親までもかくるい、ベンと全く同じ事を娘にしているのを見て両方の気持ちが分かるからこそかなりツラかった。
最後は自分の人生を生きるエンドかと思ったら歴史は繰り返されるじゃないけど、DVを受けた子は自分の子にDVをするのと同じく、誘拐された子は誘拐してしまうのかとしんどい気持ちになった・・・。
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