Yui

光をくれた人のYuiのネタバレレビュー・内容・結末

光をくれた人(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

機内にて鑑賞。
「君の名は」で泣く覚悟をして握りしめていたハンカチ、こちらの作品で使いました。

CAさんに「大丈夫ですか?」とうっかり声かけられるほど、大粒の涙で泣いてました。

「夫を亡くした妻は'未亡人'になるけど子供を亡くした親は呼び名がない。いつまでも父、母なの。」
という冒頭のお話、印象的でした。
彼女の人生でこれから起きることも知らずに・・

戦争で仲間を失い、孤独を生きていたトム。イザベルと出会い愛を育む。正義感の強い彼は、漂流してきた赤子を「報告しなかった」という自分の行動を忘れることができなかった。そこから真実を知ってしまう。正義感から自責の念に襲われる。

・・彼の気持ちも想像できる。

愛する彼の子を懐妊したのに、2人も流産して精神ボロボロのイザベル。そこに元気な赤子(父は亡くなっている)が漂流してきた。「この子は生まれ変わりかも」と信じたくもなる。もう3人目は何としてでも手放したくない。

・・彼女の気持ちも想像できる。

そして、本当の母親の存在。

みんな悪くない。みんなが辛かった。
トムもイザベルもこれ以上、愛する人を失わないでほしい。と思う反面、本当の母親だったら当然の行動。そしてまた彼女も辛い。

映画には映されていなかった、イザベルの人生を思うと胸が痛みます。

ルーシーグレースが素敵に成長して、また命が受け継がれていき、素敵な最後でよかったです。


余談ですが
トムとイザベルが本当のパートナーということに驚きです。
Yui

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