いはん

光をくれた人のいはんのレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
3.8
誰も悪くない、誰もが優しく、愛に満ち溢れた人たち。そしてそれ故にみんな傷つき、苦しむ。世界はなぜこんなにも理不尽なのだろうか。部外者はもしかしたら簡単に“世界なんて不条理に溢れ、理不尽の塊なのさ”と言うかもしれないが、当事者がそれを受け入れるには時間が必要である。そしてイザベルにとってそれは一生だった。他者を許し、自分を許す。そうすることでしか、我々はこの世界の理不尽さと戦えない……。本当に、ここいらで一番辛い映画だった。だからこそ言いたいのですが、これをどうか単にラブストーリーで片付けないでほしい。
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