のんchan

光をくれた人ののんchanのレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.2
✨赦しの愛の物語✨

『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督による3作目。
正直、ブルーバレンタインはあまり好みではなかったが、この作品は133分と長めであるものの、時間を感じさせず惹き付けられた。

観る前から、主演のお2人が実生活でも愛を育まれ、2017年に結婚されているのを知っていたせいもあるのか、見つめ合う演技があまりにも素敵で安心して観れたのかも?


舞台は第一次世界大戦終戦直後の1918年。西オーストラリアの辺鄙な島で灯台守を務める心に傷を負った元軍人のトムとその妻イザベル。
島で周りに人間はいなく2人だけの生活。愛し合う日々だが、運悪く2度の流産で憔悴しきっているイザベル。
そんなある日、トムは漂う手漕ぎボートを発見し、中を覗くとそこには男の死体と産まれてまもない赤ちゃんが乗っている。
イザベルはこの子が神からの贈り物と勝手に解釈し、自分達の子にしたいとトムに懇願する。
しかしトムは灯台守として規則違反は許されず、真実を告げてから養子にしようと反対します。
そこで2人は対立するが、辺鄙な島にいることもあり、妻に押され、結局はそのままルーシーと名付けて育てることに。
休暇になり島から町に戻ると、町の人々は彼らを幸せな家族として迎えます。
ルーシーの洗礼を受けるため教会に行った際、トムはその墓地で悲嘆にくれる女性を見つけます。神父に話を聞いてみると、彼女は海に出かけた夫と娘を亡くした寡婦と知り、ルーシーが彼女の娘であることを確信します。トムは良心の呵責に耐え切れず行動に出ます...


"愛情"とは何をもってそう呼ぶのか?
相手を思うこと。相手を赦すこと。

私は流産の経験はないけれど、同性として子供を亡くした母親、それも立て続けて2人。イザベルの気持ちは解らないでもない。ただあの時のイザベルを救えない気になった。
その後、トムが1人で罪を被り犠牲になっても、彼を憎み切り救い出そうとしないイザベルが許せなかった。最後は変わったけど...

朴訥だけど、妻を全身全霊で愛してくれるトムに惚れましたね〜♥️


この作品は物語として良かったです💫

う〜ん、デレク監督は人間が持つ救い難い感情を映し出すのに秀でているのでしょうかね🤔
ブルーバレンタインよりは遥かに好みです✨
のんchan

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