冬の亡霊

ゴーストバスターズの冬の亡霊のネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

先行上映レイトショーで鑑賞(3D字幕版)

非モテ系の冴えないリケジョ(理系女子)3人(エリン、アビー、ホルツマン)とNYの地理に詳しい面白黒人女性1人(パティ)+アスペ風仕事できない観賞用おばかイケメン1人(ケヴィン)で構成されたゴーストバスターズvs憑依系レイライン信仰おじさんと愉快なゴーストたち。

個人的には旧作ほどのスカッとする感じが無く、面白いとは言えないしオススメも出来ない。リブートとしてダメかと訊かれれば微妙で、リスペクトだけはたっぷり入っているが旧作と比較しなくてもテンポが悪いし、そいつもっと早く出してくれよ!と思うとこが多いし、オリジナルのゴーストバスターズのテーマが即フェードアウトしちゃうのも残念。

何がいけなかったんだろうと色々考えたけど・・・ゴーストを出すだけ出して全然捕獲できないし、どうせ出すなら人型や悪魔型のレア系を出す前に有名な食欲オバケを出してくれた方がキャッチーで盛り上がったと思う。初捕獲してもカメオ出演のあの方をギャフンと言わす為だけに即逃がすし、ゴーストを研究に活かせてない癖に、ホルツマンが天才過ぎる所為で装備だけやけに充実してて、その装備もどこから資金調達してるのか謎だし、市民の信頼も大して得られず、電話もろくにかかってこないし、仕事も求められてないのに勝手に押しかけて片付けるし、政府の隠匿も無理があるし、操れるのに踊らせないのかよ!と思ったらエンドロールで踊るのかよ!本編でやれよ!とか残念なとこがどうにも目につく。

まだある。スライムは粘度が足りなくてローションみたいになってるし、旧作で捕獲し過ぎて失敗しちゃったからといっても全然捕獲しないで放置→からの、うずまきを核兵器(悪ノリだとしても屋根に配置するのはどうかと思う)で逆転全部元通りにする超絶都合良過ぎな展開もがっかり。
ダイハードのオマージュぽいシーンとかも謎。オジー・オズボーンの扱いひどくない?

自分が期待していたゴーストバスターズは、怪しいと思われつつもじゃんじゃん問題解決して仕事として真っ当に成功して電話鳴り止まずバンバン出動依頼の嬉しい悲鳴→市民の支持を得て市長の隠蔽もものともしない!的な展開だったので、そうならないのは現代的なのかもしれないが、全然望んでいなかった方向に行ってしまっていて残念だった。

フラグは立ててくれてるので続編があればもう少し面白くなりそうで、期待はする。

ここからはホント妄想の域なんだけど、エリンとアビーが、ゴーストワールドのレベッカとイーニドが成長した姿(レベッカもイーニドも全然頭良くないけどなんか色々頑張った結果)だと想像して観ると、親友をもう見捨てたりしないっていう唐突なお涙頂戴も許せる気がした。

追記
時代の流れがある以上流行りの音楽が違うから80年代のディスコティックな音楽が無いのは当然なんだけど、あのダンスミュージックを期待して観てしまったのが僕の敗因である事に気付いた。