りっく

ゴーストバスターズのりっくのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.5
基本的には80年代のハリウッド大作のノリや手触りをきちんと再現したドタバタコメディ調のエンターテイメント。最初から作り手も100点を目指して作っておらず、そういう意味では70点満点の70点、きちんと期待通りに楽しめる。

下ネタ含めたギャグを積み重ね、テンポよくストーリーを進めることに終始したため、ひとつひとつの描写は表層的だが、キャラクターやアイテム等の描き分けやツボを押さえているため、ストレスなく見られる。

また女性4人を主人公に据え、男性キャラクターをアホに振り切って描くことで、こんなアホな男性社会でハミ出た女性たちが奮闘して世界を救い、最終的には彼女たちの活躍が認められるというフェミニズム映画の基本をきちんとなぞった作りにもなっている。

キャストでいうとやはりメリッサ・マッカーシーの芸達者ぷりが抜きん出ており、またクリス・ヘムズワースも脳みそが空っぽな筋肉バカを嬉々として演じており楽しい。旧キャストもお化けを信じないビル・マーレイ、タクシー運転手のダン・エイクロイド、そして先輩科学者としてシガニー・ウィーバーも登場するが、もう少しいいタイミングで起用して欲しかった。

ただ、音楽含め誰もが知っているアイコンやポップカルチャーとして愛されてきた潔いエンターテイメント映画としてのゴーストバスターズ、大いに楽しめた。
りっく

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