MasaichiYaguchi

新劇場版 頭文字D Legend2 闘走のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.5
前作が原作ファンも納得の出来だったLegend3部作の第2弾。
映画に出てくる車の動きやエキゾーストノート等の音をプロドライバーたちが監修している本物志向のシリーズだが、前作よりも更に進化したハイクオリティーな技術で「頭文字D」の世界を描く。
車に関心の無かった私が原作漫画と出会い、ドリフトをはじめとした「走りの世界」に魅了された当時のことが、本作品を観ていると蘇る。
この作品では、前作で「走り屋」としての才能に目覚め、有名人となった主人公藤原拓海に対し、彼に挑んでくる者たちとの激しいバトルが描かれていく。
登場する車は、拓海のハチロク、高橋涼介のFC、中里毅のGT-R、庄司慎吾のEG‐6。
最新コンピュータグラフィックスによるリアルなこれらの車たちによるバトルはスリリングで手に汗握る。
そしてアニメーションによるその描写は、原作とは一味違うアプローチで疾駆する車のメカニズムやドライバーの息遣いまで掬い取る。
拓海の峠でのバトルを通し、「走り屋」として、人としての成長を描く本シリーズは、次の3部作完結編で彼がどのようなライバルたちと闘い、どのような走りを我々に見せてくれるのか、ハイクオリティーな映像と音響で描かれるドラマに期待したい!