本国ノルウェーにおいてハリウッド超大作を尻目に大ヒットを記録したというカーアクション。スカンジナビア半島横断の長丁場のルール無用の公道レースが展開する。
邦題は同じく長丁場のレースをテーマにした「キャノンボール」にあやかったのでしょう。内容は似ているので「キャノンレース」にしても問題ないと思います。全体としては楽しめたのですが、如何せん超長距離のレースなのでスピード感をあまり感じませんでした。中盤はなんか「カーグラフィックTV」を観ているような感じでのんびりしています。
ただノルウェーとスウェーデンの大自然の中を疾走する映像はダイナミックで迫力がありました。レース展開はダイブシーンなど結構強引な所もあってちょっとノレない部分もあります。それでも終盤ののドリフトシーンなどは迫力があり、更にはドラマチックな展開もあってちょっと涙腺を刺激されましたがラストでがっかり…涙を返して欲しいです。
レースをテーマにしていますが本筋は父娘の絆の回復だったりダメ親父の再生、仲間との絆なのでレース映画に興味ない人にも敷居が低くなっているかなと思います。「ワイルドスピード」みたいな派手さは無いですが、私は結構楽しめました。