中国と台湾の関係が緊張の中にあった1969年。
金門島に配属されたルオはエリート部隊に配属された。
しかし海での訓練でカナヅチが判明し、「特約茶屋」と呼ばれる831部隊に再配属される。
831とは軍中にある「娼館」を管理するものだった。
娼館の女性たちの管理や世話を焼いたりする役目をするにはルオはあまりにも純粋だった。
それぞれの事情を抱えて働く様々な女性たち。
その女性に本気で恋をしてしまうルオの上官、そして悲劇が起きる。
よくある話かもしれないが役者陣が素晴らしいおかげでストーリーが際立つ。
娼館で働く女性たちは派手な喧嘩もするが基本明るい。
そんな女性たちにも辛く暗い現実があり、その明るさが痛々しさを感じる。
女性達のもとに訪れる様々な兵士たちとの交流を描いたヒューマンドラマ。
また兵士間でのいじめが酷く、見ていてかなり辛かった。
ルオ役のイーサン・ルアンがとても良い。
この役は彼しかいないと思った。
1992年に閉鎖されるまで40年も続いていたなんて、かなり驚いた。
まだ最近の話ではないだろうか。
ニウ・チェンザー監督作品