軍中楽園の作品情報・感想・評価

軍中楽園2014年製作の映画)

軍中樂園/Paradise in Service

上映日:2018年05月26日

製作国:

上映時間:133分

3.5

あらすじ

「軍中楽園」に投稿された感想・評価

ニウ・チェンザー/イーサン・ルアン「モンガに散る」コンビで超観たかったのに、ロードーショー時は見逃し。不覚。ユジク阿佐ヶ谷さまで追撃。ありがたや。

兵隊と娼婦の悲恋モノ、と思いきや(もちろんその要素はあるのだけれど)、主軸は台湾の歴史背景を負った父親世代へのオマージュが多分に含まれた上官の物語でしたか、、と思ってたら、主人公の青春物語として着地。

公設娼館を舞台にした群像劇で歴史を多角的に描こうとしたのだろうけれど、多くの方がご指摘されている通り、ランニングタイムの長さや語りのペース、エピソードの配分などバランスがちょいちょいおかしいところあって、やや戸惑わないこともなく。
「モンガの散る」の序盤でも感じた、やや野暮ったく感じる様な演出パートもあったりして、このまとまってない感じは監督のある意味作家性なのかも。

前置きが長くなりましたが、じゃ、そのまとまってない感じがどうか?と聞かれると自分は嫌いじゃなかったりして。

パンフレットでも監督自身、賞を獲るような作家性の強い作品にもしたくないし、かといって娯楽作品にもより過ぎない映画を作りたい旨仰っていたりもして。

ある意味公設娼館という近年まで実際に自国にあったデリケートな歴史を取り扱いつつ、所謂ポリティカルコレクトネスに引かれ過ぎることなく、それでいて一定の批判性を担保しながら、あくまで人物の物語を綴ることに集中させるという絶妙な「バランス」を得るための「アンバランス」を意識的ないし無意識的に狙った為だと思うと合点がいき、台湾の裏社会を通じて主人公達の青春と友情の物語を鮮やかに活写してみせた「モンガに散る」と同様の成功を本作も成し得てると思います。
声高にテーマを叫ぶ映画より、こういうエンターテイメントにうまく包めて観客にメッセージを伝えることが出来る映画の方が強い、と個人的には思います。実際、自分は彼の国の近現代史をもっと知りたくなった次第。

凛とした佇まいとその裏に潜んだ弱さをもったモンクを演じていたイーサン・ルアンが本作では見事な「童貞」ぶりというかw頼りなさげな若者を演じていて本当に素晴らしい。
もちろん、実質的な主役であるラオジャン役のチェンジェンビンは言うまでもなく。正直、主人公よりラオジャンの方が年齢的にも感情移入しやすかったので参りました。ラストカットはさすがにやりすぎと思ったけれど、狂気の果てに幼馴染の面影をみるシーンには男泣き。

そして、これも「モンガに散る」でも思った事だけれど、この監督はホント綺麗な女性の撮り方が上手いし、エロい。ニーニーもアジャオも綺麗で切ない。
まぁ、どうしてもホモソーシャル的な世界観から描いてるので女性の描き方は男目線な部分が多分にあるので、女性の意見も聞きたいところですが。
RyoS

RyoSの感想・評価

3.7
なかなか観ないタイプの戦争映画だった。戦時特有の絶対的な上下関係がある主人公の上司の、その設定を逆手に取ったかのような役どころが素晴らしい!でもカメラじっとしてろよってとこでもゆらゆら動かすのはもったいない...
mayu

mayuの感想・評価

4.5
台湾のめくるめく色彩、ひたすらにカワイイけど、えげつない生命力を感じるような、あの色彩が大好き
わたしは、翻弄される苦しみも知らないけど、
翻弄されたからこその成長も知らないなあ
月下美人を見に行くシーンとかはやや昼ドラ的な雰囲気がありつつもここでの評価ほど悪くないかなと。
ポスターは結構挑戦的で、生々しい話かと思いきや、主人公のピュアさと製作側の事情でマイルドな群像劇になっていた。
アチャオが良いキャラしてる。
えび

えびの感想・評価

-
えっド傑作じゃん…
って思ったんですけど他の方のレビューで結構酷評されてる。
すんごい餃子食べたくなる。

ポスターやあらすじを読むと官能的・耽美な雰囲気っぽいけど、実際はもっと純愛な物語。
こういう映画をずっと観たかった。

クーリンチェ同様にもっと台湾の歴史を勉強しておけばよかった!と何度も思った。
のどかで懐かしい雰囲気の風景に戦車が走る違和感はクーリンチェでも感じた。
常に緊張感が生活に溢れてる。

いやほんと、もっと勉強すればよかった。
Aya

Ayaの感想・評価

3.3
ニウ・チェンザー作品なのにニウ・チェンザーが出てないじゃん!

あうあ、イーサン・ルアンはなんて童貞役が似合うんだろう・・・とにかく押し殺して秘密にして自分一人で苦しんでる感じですよね。

何年か前のアジアン映画祭で評判が良かったけど、2014年作品。
京都、2018年8月末・・・。

舞台は毛沢東in中国 VS 蒋介石in台湾時代。
台湾でネイビーシールズ的な精鋭部隊に配属されるが、金槌のため、通称
831「軍中楽園」と呼ばれる慰安所の配属になるイーサン・ルアン。

そこで出会う謎めいた美女ニーニー。
精鋭部隊の隊長が惚れ込む小悪魔ジュアン。10人ほどの娼婦の間には派閥があり、ボスはデブとババア。
女性たちの喘ぎ声と、厳しい軍隊生活で女を抱くことに最大級の楽しみを見出す兵士たち。
別の部隊でいじめを受ける親友。

戦争と娼婦を通して様々な人間模様が描かれる。

なんか、ものすごい、ニウ・チェンザーっぽい映画なんだよね・・・。

台湾映画についての言及はいいですよね?
今、過渡期ですが、現状キラキラしまくってるけど中身ないのがほとんどの台湾映画で、そこが魅力です。

この映画はわりと豊かだな!と思う部分と、は?今何が起こってんの?って部分とふわ〜キラキラ〜って部分と、切ない!部分と戦争って・・・って部分と、やっぱりこのシステムって最悪って部分と、この軍中楽園なる慰安所が1990年まであった、って衝撃ですよね・・・。

133分、色んな気持ちになりました。
それだけやはり、豊かさはある。
上手いか上手くないかって言われると・・・ね。
でもあれだけ多くの登場人物の人生が丁寧に描けるのは素晴らしい。

大事なとこなんですけど、イーサン・ルアンはちゃんと勃起してるんですね。でもいざとなると・・・。
多分、ニーニーはやっぱり友達、なんだと思う。

でも、だったら、だからこその、そのあとの展開が悲しいというか、残されたものの泣かせる感というか、ギターうぜえ感とかデブ妊娠バレないの法則とかw

とにかく餃子が食べたくなるので、今日の晩御飯は餃子です!!


日本語字幕:神部 明世
さち

さちの感想・評価

4.1
主演の女優さんの美しいこと美しいこと👗あと餃子上司の彼女も…
あの妙にファンタジックなシーンと、〇〇へ捧ぐ的なのが無ければ4.4と言いたいところでした。
せっ

せっの感想・評価

4.5

直接的に戦争の惨事は描かれないけど、やっぱり戦争はだめだと思わせてくれる映画。
.
この映画の中で実際に戦争で誰かが死ぬことはない。でも娼婦の人達はもちろん、拉致られて兵隊になった人だったり、任務自体は楽だけどいじめられてどうしようもなく脱走する人だったり、結局皆戦争によって翻弄されてる。
.
でも一つ気になるのは、映画の中で娼婦の人が殴られた時一応店の人は娼婦を庇ってくれてたみたいだったけど、実際のところもっと酷い扱いされてたんじゃないかなって思うんだよね〜.
.
最後に、この主人公って実はめっちゃ運良くない?(笑)カナヅチだから軍中楽園に配属って綺麗な女の人と仲良くなれるし、安全だし(笑).
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

2.5
公式サイトの画像やコピーをちらっと見て、軍人と娼婦の悲恋物語かなと予想して見に行きましたら、悲恋物語もあるにはあるのですが、全体としては、追憶の(やや)群像劇的な物語でした。

展開がもたもたしており、なかなか軸が見えてきません。群像劇に(やや)をつけているのも同じ意味合いですが、予想としては画像の二人が軸だろうと思っていてもなかなかそうはならず、結局、扱いの大小はありますが、三組の男女、ほぼ皆悲恋なのですが、それらの物語を軸にした兵士と娼婦たちの話でした。

https://www.movieimpressions.com/entry/2018/07/20/211514
色々美化し過ぎなのかな?と冷静な私は思うけれど、どこかでああいった状況、場所で生きる男女の自然さも感じられ好きだったな。

それにしても主人公の男の子ピュア過ぎだ。なんて可愛いんだ。逞しく成長する姿も全てが微笑ましかったな。

男とか女とかを論じるのは今の時代容易ではないけれど、男性の繊細さと、女性の大きさを感じた作品でした。