toko

軍中楽園のtokoのネタバレレビュー・内容・結末

軍中楽園(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

金門島に作られた軍中楽園と言われた娼館に配属された台湾青年バオタイと彼を取り巻く人々のそれぞれの過酷な運命が描かれています。
知らなかった歴史ですが、負の部分は綺麗にまとめられ過ぎている気がしました。

部隊長ラオジャンは大陸での貧困な生活の中で村から無理矢理軍に連れ去られた過去が有るがエリート部隊で強く生きて来た彼が何故か途中から故郷の母を想う息子部分が強く出て来て、最後は娼婦に入れあげ借金して結婚しようとするただのショボい老兵に見えてしまいました。
バオタイも娼婦達もバオタイの友の出来事もバオタイを通して描かれているせいか、歴史の浅い部分しか見えてこなかった気がします。でも、バオタイの様な普通の青年の戸惑いと変化が逆に現実的なのかもしれません。そこが台湾映画らしいのかな?

映画後のトークショーで、台湾人監督が作った映画だという事が歴史的にも大きな事で これが日本でも上映される事がとても大変な事だったと聞いたので観られた事に感謝したいと思います。
toko

toko