このレビューはネタバレを含みます
「どんな芝居にも二幕ある、一幕では私と娘が踊った、次はあんたと息子が踊る番だ」
美男美女の恋愛を歌あり、踊りありで描くインド映画だと思うじゃないですか
まさか後半あんなハードな貴種流離譚叩きつけられると思わないじゃないですか
音声がブツ切りになるカットはあるし、シャー・ルク・カーン演じる主人公は情けないし、身分と過ちと門に閉ざされて最後に愛は勝たないし、いっぱいツッコミどころはある筈なのに3時間スクリーンに釘付けにされてしまった
やっぱシャー・ルク・カーンは真赤な涙目で耐え忍ぶ表情が千両ですね
パーローとチャンドラムキーが娼館で火花を散らしてデーヴナースへの愛で一致するシーンはご褒美の一言
チャンドラムキーが主人公に問う「渇きは癒えないのになぜ酒を飲むの?」は答えられる人誰もいないんじゃないでしょうか
音楽家の悪友も軽薄な奴なのに色気が凄くて見応え十分
パーローの母親も侮辱された後は冒頭のハイテンションから一転凄まじい気迫を込めた演技を見せてくれます
それにしてもザミンダールの生まれで英国留学もさせて貰って、あんなに一途で気高い幼馴染もいるのにあそこまで身を持ち崩せるとは羨ましい