るか

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのるかのレビュー・感想・評価

4.8
スターウォーズという世界観素材の旨みだけを凝縮したような傑作。

僕の本名がルークから名付けられたこともあって、自分はスターウォーズシリーズにはちょっと特別な感情がある。だから正直リアルタイムでみた新三部作はかなり僕を悲しくしてくれた。けど、この作品だけは未来に語り継がれるべき傑作だと思う。スターウォーズサーガというジョージ・ルーカスが生み出した宇宙に素晴らしいキャラクターたちと美しい映像表現を加えてこの部分を映像化するとは本当に素晴らしい。
全体の脚本の素晴らしさもさることながら、見返して思ったのはショットの美しさ。ダースベイダー登場のシーンは後光のような演出から相手の後ろの壁にでっかくベイダーの影を映す技法。惑星にいる側と、上から見る側2つの視点からみるデス・スターの惑星破壊。あえてサウンドを抑えて美しく見せるスターデストロイヤーのクラッシュのシーン。そして所々で現れる懐かしの画角たち。文句の付けようがない。本当にそれぞれのキャラクターが魅力的でキャシアンアンドーのドラマが作られるのもよくわかる。ただ、これだけのキャラクターを1作品で全員殺すという潔さこそこの作品の良いとこだと思うのでキャシアンアンドーだけで留めて欲しい気持ちもある。
もう1回7-9作り直してくれないかなぁ。
るか

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