Jun17

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのJun17のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

満点じゃ足りないくらいに満点。

「スピンオフという立場」をこれほどまで上手く使った作品には出会ったことがない。
そしてそれはただの「横道のお話」では決してない。

たまに、「始めから終りが決まっている」映画がある。
ローグワンはその中の一つ。
そしてそのことは、フォースの覚醒のような、「終わらない映画」に比べて、作品が「仕上がる」という点である意味、有利だったりもする。

スターウォーズという映画は、常に「父と子」の物語を軸にする。
本作も、同じく。

女性主人公という共通の設定に後押しされて、どうしても「フォースの覚醒"後"」として考えてしまうんですが、この作品にもまた「今は亡きハン・ソロ」は新たなキャラクターの中に宿っていたように感じられたし、チューバッカも。例えば、キャシアンが「悪党」であることや、K-2SOが「背中を預けたい最高に愛らしいバディ」であることによって。
そしてそれはただのキャラ再現や、特定のキャラクターに置き換えられたわけではなく、「あ、このキャラのここ、ハン・ソロっぽいな」みたいな形でファンを楽しませてくれる。新キャラたちは、それぞれがしっかりとそこに「生きていた」。
それでいてスターウォーズという世界が、作られていた。

メインキャラクターにアジアンが加わったことで、世界観に広がりと深みが増した。わかりやすい手法だけど、大成功させたと思う。

スターウォーズの代名詞であるオープニングクロールを見せない。
I have a bad feeling about this.と言わせない。
この作品は「スターウォーズ -ローグワン-」ではなく、「ローグワン -スターウォーズ-」なのである。

フォースが出ない映画と評する人がいますが、いやいやいや、あったじゃないですか。一回見た限りでは、ヴェイダー以外で2回もはっきりと、1回ははっきりとはわからない形でみつかりました。フォースを感じたシーンが。
May the force be with US.なのです。

そして、HOPE.
特殊メイク?の技術が2人のキャラクターで。おかげで「また会えた」。
最高の形でフォースの覚醒をオマージュ。

さぁ、家に帰って A New HOPEを観よう。
ローグワンが、今までのスターウォーズを、また新しいスターウォーズにしてくれたから。
ありがとう。年末にして、2016年ベストをぶっちぎりで更新されました。
Jun17

Jun17