『スター・ウォーズ 新たなる希望』前日譚。
デス・スターの設計図奪取に挑む名もなき戦士達を描く。
このローグ・ワンは序盤不思議な違和感を感じるはずだ。それは反乱軍がテロリストとして描かれているからだ。彼らが手を汚す場面をあえて描いてる。
それを越えて中盤から終盤は熱い映画として描かれ、そのクオリティはすごぶる高く、かっこよく熱く泣ける。しかし、最後まで見て私はハッと気づく。これはテロリストが玉砕する映画なのだと。それに自分は感動しているのだと。
もちろんSFスペクタクルなスター・ウォーズとしての要素はちゃんと高いレベルで盛り込まれている。エンターテイメントととしてクオリティ高くつくってありながら、それがオセロの表裏のように反転し社会派なメッセージを浮き上がらせているのだ。これはすごい。
ギャレス・エドワーズはスター・ウォーズをつくりながら自分の映画をつくっている。この映画は映画の一つの基軸になるのではないだろうか。