なまにく

アナーキーのなまにくのレビュー・感想・評価

アナーキー(2014年製作の映画)
3.0
原作を全く読んだことないので、この作品が初シンベリンということになる。おそらく、原作を読んだ後に、どうやって現代版に置き換えているのか、を比べながら観て行った方がこの作品は楽しめると思う。

言葉が表現強めで、馬鹿な麻薬王の息子って役柄でさえ、すこし上品に見えてしまう。ある意味、シェイクスピアらしさを残しているとも言える。でも個人的には、字幕の硬い日本語のせいでとても今風ではないなって感じてしまった。それで全体がとてもシリアスになっていたけど、所々視覚的に面白く感じてしまったシーンが幾つかあって(特に最後の収束具合)なんか吹っ切れないな〜とも感じた。

それでもやっぱりストーリーは良い。すれ違い方も拗れ方も派手で良い。そこはとんでもなく吹っ切れてる。とても面白かった。
あと革ジャンで銃ぶっ放すエド・ハリスが個人的にめちゃくちゃツボった。そういうシーンではないんだけどね。インパクトがあり過ぎる。
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