扇

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の扇のレビュー・感想・評価

4.4
アニメを追いかけてた人は初見の時に大胆にアレンジされた展開を見て胸のドキドキが止まらなかったと思うんです。どうなるのか本当に分からなかった。

とはいえ、何回も見てるうちに色んなことに気がつくもので映画としてはかなり異様だとも感じる。ひっきりなしに色んな展開が起こり過ぎてて窮屈。音楽も新しいものがかかっては次のものがかかりと大忙し。全体的にうるさいという評価は正直する。

一番の魅力は鷺巣詩郎の音楽にあると思う。ほぼ全編新曲。エヴァンゲリオンらしい、重い運命と悲壮な思いに紡がれたような旋律が最高にキマっている。サントラの解説にあったがオケ録音にさらにオケ録音を重ねたダブルオケが基本ということで音とにかくリッチ。映画館で聴けば何やら怪しい分泌物が体内で流れることは間違いないと思うのです。
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