人は、物事に“理由”と“答え”を求める。
誰かを好きになったとき。
なぜ彼女に対してこんな気持ちになるのか、この関係の行く末はどうなるのか。
自分と対象との関係性を明らかにして、答えを導き出そうとする。
まさに「方程式」だ。
数学には、必ず答えがある。
だけど、世の中の物事には、数学のように必ず答えが導ける公式はない。
人は、自分と世界との間で巻き起こる様々な物事を通して、自分なりに“理由”と“答え”を見つけていく。それは自分だけの「方程式」を作っていく作業なのかもしれない。
『x+y』という原題に対して『僕と世界の方程式』の邦題は素晴らしい。