みおこし

僕と世界の方程式のみおこしのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
3.5
イギリスが恋しい今日この頃なので、イギリス映画を突如鑑賞!(笑)

自閉症スペクトラムの少年ネイサンが、天才的な数学の才能を生かして国際数学オリンピック出場を目指す過程で、母親ジュリーや周りの教員たちとの関係性にも変化が訪れていく...というヒューマン・ドラマ。

ネイサン役のエイサ・バターフィールド、どこかで見たことあるなと思ったら『ヒューゴの不思議な発明』の男の子でした!
演技力も抜群だし、何より美少年だし、今後に期待の俳優さんですね。もう本作も5年前だから22歳、早い...!(笑)
売れっ子サリー・ホーキンスとエディ・マーサンのコンビは『ハッピー・ゴー・ラッキー』も素晴らしかったので、また観られて最高でした!

これまでも様々な試練を乗り越えてきた母ジュリーと息子ネイサンの親子。気づけば親子の間に見えない溝ができていて、ジュリーとしてはどう息子に接したら良いか日々葛藤しています。
そんな折に教員たちが気づいたネイサンの数学の才能は、家族の形のみならず、ネイサンの人生までも大きく変えるきっかけに...。
登場人物に"嫌な奴"がほとんど登場せず、終始温もりのある映画でした。私には数学的な才能が皆無なのでその意味では共感できなかったけれど(笑)それでも生徒の未来のためにその才能が花開くよう導く先生たちの奮闘ぶりは胸が熱くなりました。何かを頑張っている人はみんな素敵だけど、スポーツや恋愛でなく、勉強にこうやって熱くなる姿を描いた映画もまた素敵ですね。
悲劇を乗り越えて、さらには息子との接し方に悩みながらも、自分の新しい人生を模索する母ジュリーの物語、としてもまた感動的でした。

ラストは予想外の展開でぶっ飛びましたがほっこり。あの中国人のお友達役の子可愛かったなー!
みおこし

みおこし