タカナリ

博奕打ちのタカナリのレビュー・感想・評価

博奕打ち(1967年製作の映画)
3.4
シリーズ第1弾。
あらゆる賭場を荒らしてきた一匹狼の博徒・海津銀次郎。海津はある賭場で出会った博奕好きの男・新吉のために、借金返済を助けることになります。

賭場での博奕がメインの作品なんですが、博奕のルールがいまいち分かりません。(丁半博奕以外は知らない。絵札を当てるのか。)
ルール分かると銀次郎の凄さが分かるでしょうから、印象違ってくるかも。

驚いたのが博奕狂いの新吉。
博奕弱いくせに博奕が止められず、欲を出しすぎていつも大損しています。店の金を使っても、借金をしても、「博奕で勝って倍以上にする」という思いでやり大失敗。借金を完済できるのにせず、返すはずのお金を博奕につぎ込み、案の定恐れていた事態に発展。それでも止められない、どんなお金でも止められません。
これはもはや病気です。学習能力0。痛い目見ても分からないとか救いようがありません。
わざわざ力を貸してくれた銀次郎が可哀想。

驚いたのがもう1つ。
博奕の映画ではありますが、ヤクザ映画でもあった事。賭場は大体そういう奴らが仕切ってますから、そうなるのも必然なんですかね。
指積めるとことか最悪でした。あれは嫌だ。
あと、終盤が斬り合いになったのにも驚きました。博奕ではなく、最後は暴力でした。私は好きですが、博奕をメインにした作品の最後としてはどうなんだろうか。
少し疑問に感じました。
というか銀次郎強すぎ。

博奕はのめり込みすぎると大事なものを失い、身を滅ぼすというのが良く分かる作品でした。