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ヒメアノ〜ルのyummiのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.3
原作が本当に名作というか衝撃的だったから映画で森田剛でどうなるんだと思ってた公開当時からめっちゃ時間経ってやっと観た

漫画とは違っていたけど一本の映画としてちゃんとやるせない、悲しい気持ちにさせられたのよかった、、、

タイトルバックかっこいい!

濱田岳もムロツヨシも、何より森田剛すごかったな〜
ジャケ見ただけだと森田剛だなって感じでかっこいいじゃん、、と思っちゃってたけど、実際動いてるの見たらいい意味でかっこよくなくてオーラというか生気までなくてマジで気味悪くなっててよかった
最後の「お母さん麦茶ふたつ〜」の声とかなんかめっちゃ泣けたなぁ

ネットで読んだやつに漫画と映画の描き方の違いで、森田の異常性が"先天的"か"後天的"かの違い、と解説していたのが分かりやすかった

生まれつき、先天的に"普通じゃない"ことに気付きながら生きてきた森田の色んな感情を見ながら、ラストでは森田に感情移入して一緒に泣いて、私は一体誰に感情移入して泣いてるんだ、っていうのが原作のかなり忘れられない体験だったので、
映画はいじめを原因にして後天的に狂気性が生まれたように見えて、それはそれで、最後のワンちゃんで咄嗟にハンドルをきって避けた(昔飼ってた犬に似ていた)などの森田の元々の人間性に救いがあったような、あと2人の初めての会話の空気感とかでこちらも悲しい、どうしたら良いんだ、という気持ちになったりして、違う形だけどラストでこんな気持ちにさせないでくれ、にはなれたのよかった

意外と岡田が、森田と仲良かったのにいじめの標的になったら距離を置いて笑う側に回ったり、先輩の好きな人に好かれて自分も好きになっちゃってこっそり付き合っちゃったりと、森田でかすんでるけど結構ひどいの良い
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