このレビューはネタバレを含みます
映画を語る上で原作を先に読んでる人の意見というのは得てして参考にならないものとは思うんだが、今回は原作好きとしてのレビューを行います。
途中で怒りを覚える映画というのは初めてだ。
原作レイプなんて言葉があるが、今まで好きな原作(小説、漫画)の映画化も勿論あったのだがここまでのものはなかった。
いやー、いくら視聴者数が少ないとはいえ到底4.0の平均はないよー。前情報なしで見たら?って見たとしてもこんな薄っぺらい内容で4.0はないだろ。
いや森田剛が悪いわけじゃない。むしろ森田剛が出てなきゃ、ジャニーズが噛んでなきゃ映画化してなかったかもしれんし。こういうのってキャスティングに文句つけたらキリないから、それはなしにするけど。
原作の方は6巻で終わっちゃってて、その唐突なエンディングに打ち切られた感満々っだったけどさ。そりゃ6巻とはいえ細かな描写を全てとは言わんよ。にしても設定半端だよなー、導入からもう怪しい感じはしてたけどさ。キャラも微妙だろあれ。
安藤の扱い、なんだよ。なんでワントーンだ。この話の中枢は安藤さんと岡田くんの非モテ糞童貞が故の崇高な会話劇だろ。安藤突き抜けてなきゃ意味ねえし、変なとこだけピックアップしたら愛すべき馬鹿だって伝わらんやんけ。岡田の設定も半端な童貞設定で、なーにが経験人数だ、ローターだ。そういうこと言ってんじゃねーだろ、その癖無駄なベッドシーン。
下品、ただただ下品。
いやそもそもユカちゃんがなんでヤリマン設定なんだよ、どう読んだらそうなるんだよ。
確かに森田のサイコパスな場面と同時進行で進んでいくのはそうなんだけどさ、なーんか「生と死」ならぬ『性と死』を上手に描いてるでしょ?そうでしょ?的な押し付けがすっげー不快だった。
そもそも森田がなんでユカちゃん狙ってたってとこの描写ゼロだしな、そこ差し替えてるよな。
てか森田の設定も問題よ、ジャニーズパワーで話の中心になるのは仕方ないにしても。グロ映画撮りたかっただけなの?サイコパス感ないんだよな、基地外は基地外なんだけどサイコパス的な不気味さじゃないんだよな。まぁ森田剛が虐められてる設定も苦しいのにさ、サイコパスってそういう過去があったからってことじゃねえんだよな。
あれを読んで、そういう解釈しちゃうんだと、その方向性と映画版の脚本。もしかしたらこれ脚本も原作者で打ち切られなかった時の幻の続きがとか思ったよ。一瞬な、一瞬だけ。なんか内容ペラペラのなんちゃって美談みたいにしやがってよ。全然美談じゃねえわ。
これに感動!とかレビューしちゃう人がいるんだからなぁ、まぁいろんな価値観があるよね!(ねーよ馬鹿)
どんだけ途中で席立とうかと思ったことか、確認のためにエンドロールまで残ったら【監督・脚本】でブッとんだ。こいつは忘れねえぞ、星一個でもつくのが癪ですね!FUCK!