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ヒメアノ〜ルのKのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.0
原作未読。名前を覚えてくれない先輩。絶妙に噛み合わない会話。強引にねじ伏せる圧。タバコ。凄み。デリカシーのない友人。「俺と同じ苗字」。絶叫×絶叫。このタイミングでタイトルの出る映画を初めて観た。印象的な欲望の対比。カレーライス。心の傷。絶交。犬。麦茶。誰もが傷つき、傷つけられ、時にそれは人の一生を左右する。やるかやらないか。一線を越えるか越えないか。ほぼモラルでしか抑制できない感情を、誰もが持っているその可能性を、いつ誰がどこで発動するか分からないと思うと怖くなった。好きとは言えないけれど、嫌いになれない一本。残酷さと優しさ。
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